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「新聞記者」を語るのは、北丸雄二(ジャーナリスト)×永田浩三(武蔵大学教授・元NHKプロデューサー)×山岡淳一郎(ノンフィクション作家)
森友公文書改ざん事件の実態は解明されていない。改ざんを強いられて自ら命を断った赤木俊夫さんの妻雅子さんが国に損害賠償を求めた裁判は、昨年末、国の「認諾」で終わったが、佐川・元財務相理財局長を相手にした裁判は続いている。私たちは雅子さんの「お金を払えば済む話ではない」という思いには強く共感し、そのたたかいを応援したい。安倍政権下の官邸や財務省にはびこっていた組織悪の実態解明は社会的に極めて重要なテーマだ。そうしたなか、Netflixのドラマ「新聞記者」をめぐって、河村プロデューサーと原作者の望月衣塑子さんと、赤木さんとの間でトラブルが生じていることが、週刊文春2月3日号の記事の、赤木さんの本の共著者でフリー記者相澤冬樹さんのコメントなどを通して知った。どちらも組織悪を糾弾する思いは共通するはずなのに残念だと思う。それとともに公文書改ざん事件の実態解明を忘れてはならないと一層強く感じる。この機会に「事実とドラマの関係とは?」と題し討論したい。