原発事故後、年間50ミリシーベルトを超える高い放射放射線量が計測されたため、帰還困難区域に指定されている飯館村の長泥地区で今年から、除染土壌を再利用し、農業を再開しようと実証事業が本格化している。
その際、除染土の上に、汚染されていない土を50センチほどかぶせて、野菜や花を栽培する計画だった。ところが今年8月、新たに、汚染されていない土はかぶせず、汚染土壌にそのまま野菜を育てる計画があることが判明。8月19日に、汚染した土壌に直接、モロッコいんげんとキャベツの種植えが行われた。
その汚染土壌の畑が今月6日、メディアに初公開された。線量計で計測したところ、毎時0.5マイクロシーベルトから0.7マイクロシーベルト。放射線管理区域を超える高い放射線量に、日立アロカ製のガイガーカンターからは終始、ピーピーという緊張感のある音が鳴り響いた。
モロッコいんげんは10月15日、キャベツは来月に収穫する予定だったが育成状況はあまり良くない。天候などの影響もあり、予定通りの収穫は見合わせ、近日、状況を見て収穫する予定だという。覆土なしで野菜を栽培した理由や目的は明らかにされておらず、市民の間には、汚染土壌での野菜栽培に道を開くとの反発もある。
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