当研究所の琉球・沖縄センターが制作するウィークリー沖縄。
今回は、沖縄世界遺産シリーズ第3回です。グスク研究所主宰の當眞嗣一先生を招き、世界遺産「琉球王国のグスク及び関連遺産群」の『「園比屋武御嶽石門(そのひゃんうたきいしもん)』を紹介いたします。
守礼門と首里城の正門である歓会門の間に位置する園比屋武御嶽石門は、琉球王国の黄金期と称される尚真王時代の1519年に築かれました。園比屋武御嶽(そのひゃんうたき)の礼拝所として使用された場所です。
御嶽(うたき)とは琉球・沖縄の「聖地」「聖域」のことで、園比屋武御嶽石門は歴代の琉球国王が首里城を出て各地を巡る際に道中の安全などを祈願して必ず拝礼したと伝えられる場所です。
琉球王府(歴代国王や聞得大君)の行事で沖縄南部の拝所を巡る「東御廻り(アガリウマーイ)」でも、ここに最初に足を運んだといわれている、まさに琉球王国ゆかりの聖地です。
今回のウィークリー沖縄では、園比屋武御嶽石門から御殿山(うどぅんやま)、親川(うぇーがー)を紹介いたします。