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20220524【5.24被ばく学習会】黒川眞一「甲状腺吸入線量はUNSCEAR推定よりはるかに高い」

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【主催:放射線被ばくを学習する会 共催:富山大学科学コミュニケーション研究室】
5月26日、福島の若者6名が東電を提訴した甲状腺がん裁判が開始されます。
この裁判は日本の、そして世界の放射線被ばく防止政策を左右する重要な裁判です。
福島甲状腺がんが数十倍の多発であることは福島県民健康調査検討委員会(「検討委員会」)も認める事実であり、福島甲状腺がんの原因が放射線被ばくであることは明らかです。
「検討委員会」やUNSCEAR(国連科学委員会)2020年/2021年報告(UNSCEAR2020/21報告)は福島の甲状腺線量が低いという推定のもとに多発を否定し「過剰診断」論(「がんもどき」)を唱えていますが、何のエビデンスもなく、甲状腺がんの実態に反しています。
それどころか、「福島の甲状腺線量は低いという推定」そのものを否定するエビデンスが明らかになりました。
平山英夫氏ら(高エネルギー加速器研究機構名誉教授)のグループは2015年に原子力学会和文論文誌上で発表した「福島県モニタリングポストのNaI(Tl)検出器波高データを用いた空気中I-131放射能濃度時間変化の推定」という論文(「平山論文」)で、福島市のモニタリングポストに記録されていた精密な測定結果から、2011年3月15日から16日にかけて福島市を通過したプルームに含まれていたヨウ素131の大気中の濃度(Bq/m3)を明らかにしています。
高エネルギー加速器研究機構名誉教授の黒川眞一さんは最近、「平山論文」をもとに、福島市の1歳児の呼吸による甲状腺等価線量を60または26ミリシーベルトと推定しています。
UNSCEAR2020/21報告が推定している6.1ミリシーベルトとは大違いです。
さらに、「平山論文」の方法を用いることで、黒川さんは、福島を襲ったプルーム中のヨウ素131の沈着速度を求めました。結果は、湿性沈着では~10mm/sec程度であり、乾性沈着では1~2mm/sec程度です。
UNSCEAR2020/21報告では、沈着速度を2倍から数十倍に過大評価しています。
大気中のヨウ素131の濃度は、土壌へのヨウ素131の沈着量(Bq/m2)を沈着速度で割ることにより求められす。つまり、UNSCEARは、大気中のヨウ素131の濃度を1/2から数十分の1に過小評価しているということです。