「イラク人は忍耐強い」と高遠菜穂子さんは言います。そのイラクでは、去年の10月1日以来、これまでにない規模で市民デモが続いています。汚職撲滅や外国の介入反対、そして民生安定を求めて、若者や女性を含めた広範な市民が、非暴力に徹したデモを繰り広げています。首都バグダッドでは100万人デモも行われ、その勢いはとどまる気配を見せません。政府軍はこれに催涙ガス弾や実弾で応じ、これまでに死者は500人を超えました。サダム政権崩壊から16年、アメリカの軍事支配とイランの政治支配に苦しむイラクの現状を、イラクで支援活動を続けている高遠菜穂子さんに報告・解説していただきました。さらには、高遠さんが始めた教育プログラムを紹介していただきます。日本の紙芝居を活用し、日本の絵本を日本語で読み聞かせる高遠さんは、日本の演劇人をはじめとする多様な専門家の協力を得て、現地の教育委員会を巻き込み、基礎教育のカリキュラムに読書と演劇を組み入れるという意欲的なプロジェクト、「Peace Cell Projekt」を始動させました。長いスパンで次世代に平和の種を蒔く高遠さんの活動を、ぜひご支援ください。
高遠菜穂子公式サイト イラク・ホープ・ダイアリー https://iraqhope.exblog.jp
過去の高遠さん出演番組(2017年8月)
「モスル奪還1カ月 イラク最新情報 高遠菜穂子さん 池田香代子の世界を変える100人の働き人9人目」 https://youtu.be/Whc6KdsyyiI